小学校教頭が「ツイッターで韓国を誹謗中傷」とのニュースの問題点とは

メディア・パニッシュメント(報道断罪) の実例といえまいか

 

●HTB北海道テレビニュース
「 室蘭小学校教頭 ツイッターで韓国を誹謗中傷 」

室蘭市の小学校で教頭を務める男性が、インターネットで韓国などを誹謗中傷する書き込みを繰り返していたことがわかりました。
 「韓国、北朝鮮、中国の特定アジア三国が大嫌いです」「DNAレベルで拒否反応を示します」。
(中略)
 外部から指摘を受けた室蘭市教育委員会は先週、教頭本人から事情を聴いたところ、事実関係を認めたという。
 市教委担当者は「犯罪ではないので、信用失墜行為で、処分レベルとしては今まで例がない」「保護者らの信用を無くしてしまう一面のある事案であり、関係機関と協議して今後の対応を決めたい」教頭は反省の言葉をこう口にしているという。
 「軽率だった。申し訳ない」

https://www.htb.co.jp/news/archives_5647.html

  

●共同通信  2019.09.30 20:24 配信
「小学校教頭が蔑称ツイート、室蘭 市教委おわび 」

 北海道室蘭市教育委員会は30日、同市立小の50代の男性教頭が、ツイッターに匿名で、韓国や北朝鮮を蔑称で呼ぶなど差別的な内容の投稿をしていたと明らかにした。2011年ごろから繰り返していたとみられる。
 市教委は「不快な思いをした方もいると思うので、誠に遺憾で心よりおわびする。子どもたちに影響が及ばないよう適切に対応する」と話している。
 市教委によると、9月26日、外部からの指摘があり発覚。調査に対し、本人が投稿したことを認め「軽率だった」と話しているという。ツイッターにはわいせつな書き込みもあった。
 

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2019093001002533.html

 

 

 話の流れはこうだ。

「韓国、北朝鮮、中国の特定アジア三国が大嫌いです」「DNAレベルで拒否反応を示します」
 これらのツイートは2011年1月30日のもの。8年以上も前から同様のツイートを繰り返してきた。

 

 また嫌韓ムードの高まる近年になってからは「バ韓国」や「バカだから」など書き込みが過激になっていったという。

 

 市教育委員会は外部から指摘があって確認を行うと、本人が認めたため謝罪とともに同出来事を発表したという。

 

 

 教頭は 「北洋のイージス艦」 を名乗る「匿名アカウント」でツイートを行っており、当然ながら教職員として公に発信したコメントではない。

 

 個人的な思想に基づいて発言を行うアカウントが、どのような経緯で教頭と結び付けられ、市教委に問い合わせがあったかは不明であるが、同委員会は調査結果を公表し「不快な思いをした方もいると思うので、誠に遺憾で心よりおわびする。子どもたちに影響が及ばないよう適切に対応する」と謝罪している。 また当人も「軽率だった」との弁を述べている。

 

 さて、今回の騒動は、どこに問題があったのか。

 

 今回の騒動で注目すべき点は「教職員は職責を離れた匿名の場であっても、自分の主義主張を唱えることはご法度」ということだろう。

 

 これがアメリカに対する発言であっても、ロシアに対する発言であっても、何ら変わることはない。この教頭のようにマスコミに報じられて然りということだ。つまり、教職員は勿論のこと、全ての公務員は匿名の場であっても博愛主義的な感想以外を述べてはならないということだ。

 

  特定されないように伏すが、地方(あるいは国家)公務員であることを明かしつつ、諸外国の事情に対して「率直な感想」を述べているツイッターアカウントなど、枚挙にいとまのないほどあるが、彼らも全て悪者として報じられて然るべき存在・・・なのです?

 

 ・・・ここは日本ではなかったか。

 

 

 もちろん、ヘイトスピーチ規正法においても、 憲法21条が保障する表現の自由等との兼ね合いで禁止規定や罰則規定は設けられていない。しかし、この教頭はマスコミの報道によって「晒し者」となり、 メディア・パニッシュメント(報道断罪)を受けているのが実情だ。

  

 この問題で、同教頭にどのような処分があるのか、あるいは無いのか、今後の行方を見守っていきたい。

 

 処分があるのだとすれば、どのような規定に違反したことによる懲罰であるのかを、ここに明文化して書き残していきたい。

 

 処分がないのだとしたら、マスコミによる私刑の実例として記録を残すものである。